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過去の遭難に学ぶー大雪山旭岳11名遭難 函館学芸大
過去に起きた遭難事故を検証していきます。 今回は、昭和37年(1962年)12月30日から1月1日にかけて、大雪山旭岳で北海道学芸大学函館分校(現北海道教育大学函館校)山岳部員11名が遭難し、リーダーを除くメンバー10名が死亡した事故を紹介します。 この遭難事故は、日本山岳遭難史上最大級と言われるわりには、一般的にはあまり知られておりません。 いわゆる「さんぱち豪雪」と言われる、昭和37年12月から昭和38年2月にかけての全国的な大雪被害に中で発生した遭難事故なのですが、昭和38年1月4日に発生した薬師岳愛知大学山岳部員遭難事故(13名死亡)の影に隠れる形となり、全国的にあまり大きく報道されなかったために、一般的な認知度が低いままとなっています。…
山で強風に遭いたくない!高層天気図の簡単な活用法
天気予報や天気図を入念にチェックし、天気が良い日を狙って入山しても、尾根上では何故か強風が吹き荒れていることがよくあります。 泊を伴う縦走などでは、いくら天気が良くても、連日強風にやられると消耗させられてしまいます。 今回は山の上の気象を予測する方法のひとつとして、高層天気図の簡単な見方や実戦的な活用法について紹介します。…
カムエク登山・渡渉に注意!札内川の水量を知る方法とは?
カムイエクウチカウシ山(1979m)に登るには、最終ゲートから道道静内中札内線をしばらく歩いたあと、七ノ沢出合で札内川本流に入渓し、八ノ沢出合までの約2時間は河原歩きや河畔林の巻き道、数回の渡渉を繰り返しながらの行程に…
夏山の遭難対策~台風と低気圧の怖い話
台風が接近している時には登山を控えなければなりません。登山と天気でも書きましたが、麓では平穏でも山頂付近ではとんでもない暴風雨になっていることは普通にあります。台風の接近といっても、どのくらい台風が近づいたら登山を中止…
日本百名山の光と影~増える遭難を分析!
日本百名山ブーム以降、このブームには様々なことが言われています。今や登山をしない人を含め、日本百名山という言葉を知らない人はいないでしょう。今回は日本百名山ブームと山岳遭難の関わりについて分析してみます。…
登山と雷~落雷対策
ごく稀なことの例えに「雷に撃たれるような」なんていう言葉がありますが、全国で落雷による死傷者は毎年10名前後出ており、中でも登山者が犠牲になる割合はそれなりに高く、落雷の被害に遭う登山者は毎年数名出ています。また落雷…
登山と天気~大切な気象判断
登山技術というと登攀や歩行技術、ザイルワーク(ロープの使い方)など特定のものを連想する人が多いのではないでしょうか。登山技術と一言でいっても多岐に渡ります。その中で最も重要なものの一つである「気象判断」について書いて…