山登り初心者とステップアップしたい経験者の方へ登山講座

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元山岳部部長の登山講座

0からはじめる登山。初心者のためのQ&A

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本格デビューではなく、とりあえず登山体験をしてみたい!

家にあるもので登山はできるの?

人には聞けない。誰に聞いたらいいかわからない。

そんな登山初心者から筆者が実際に受けた27の質問に一問一答形式で答えていきます。



山質問1帽子っているの?

登山質問1かぶった方が良いでしょう。

帽子がないと登山ができないわけではありませんが、かぶった方が良いでしょう。

ほとんどの登山者は帽子をかぶっています。

帽子をかぶる意味は障害物や日差しから頭部を保護したり、顔に流れる汗を吸収したりなどですが、頭部の保護ならヘルメットをかぶるべきだし、汗止めなら鉢巻やバンダナでも良いし、日よけならスカーフなどを頭に巻いた方が快適です。

そう考えると、帽子はかぶらないよりはマシという程度になります。

実際に山では帽子をかぶらず、タオルで鉢巻をしたり、スカーフを頭に巻いている人を見かけます。

帽子を持って行かない場合でもタオルやスカーフは使い道が多いので持参するようにしましょう。

余談ですがスズメバチは黒いものを襲いやすい性質がありますので帽子をかぶらなければ頭部を攻撃される可能性がなきにしもあらずです。

そういう意味合いでも頭部はむき出しにしない方が安全と言えるでしょう。

 

山質問3財布とか家の鍵ってどうするの?

登山質問1必要なものだけを持参しましょう。

家や車の鍵は誰でも持っていきますし、お金も登山の行きかえりで使うこともあるでしょう。

登山口での車上荒らしはたまあに耳にしますので貴重品は車内には置かないようにします。

鍵はアクセサリーや使わない鍵をはずし、必要なものだけを持参することで荷物の軽量化にも貢献しますし、万一紛失した時でも最小限の被害で済みます。

革などの財布はかさばり、重みもありますので、小さく軽い財布にお札だけ入れて持参するのが良いでしょう。

私は登山中は100均で買ったファスナー付きのビニールケースにお札と免許証を入れて持ち歩いています。

 

山質問3汗臭いの嫌だからスプレーとか汗拭きシートは?

山質問00・・・あまりおすすめしません。

そうですねえ・・・。

山では確かに汗臭くなってしましますが、制汗グッズを持参している人は見たことがありません。

持って行って悪いことはないと思いますが、登山に持参する装備は登山をするのに必要最小限度にとどめ、荷物はコンパクトで軽量にすることが基本です。

また、登山中は背中の汗がパンツにしみ込むほど大量の汗をかきますので、スプレーや汗拭きシートがどの程度快適さを提供してくれるかは未知数だと思います。

また、汗拭きシートは使用するとゴミになってしまうので、ゴミの管理も多くなります。

私は持って行ったことはありませんが、何泊もの縦走登山をする場合は体中が不快になりますので、日に1度は汗拭きシートで全身を拭けば快適だろうなとは思っていました。(既にそうしている登山者がいるかも知れません)

制汗グッズを山に持参するのは軽量化という観点からあまりおすすめしませんが、どうしても使用したいのなら、一度持って行ってみて判断されてはいかがでしょうか。

 

山質問1リュック持ってないけどカバンどうしよう?

登山質問1肩掛けカバンでも登山は可能ですが・・・。

登山でリュックを使用するのは、重い荷物を厳しい条件下でもバランスよく担いで歩けるので世界中でリュックが使用されていると思われます。

荷物がごく軽量であれば、肩掛けカバンでも登山は可能だと思います。

その場合でもカバンが左右にぶらぶらしないような工夫が必要だと思います。

肩掛けカバンは片方の肩だけに重みがかかり、長時間の歩行や荷物が重い時にはリュックにくらべ疲労度が大きくなりバランスも悪くなりますので、ごく低い山を短時間歩くような場合にだけにしておいた方が賢明だと思います。

 

山質問3スマホの充電器持って行っていい?

登山質問1持って行くことを強く推奨します。

登山において、スマホは緊急時の遭難通信機に位置付けられます。

位置情報もわかり、最近では地形図アプリも登場しました。

実際の山岳遭難ではスマホの電池切れが問題となったケースもあります。

充電器を持って行くほか、登山中は必要以外はなるべく電源を切り、いざという時に備えましょう。

 

山質問1デジカメ持って行きたい。

登山質問1持って行きましょう。

ほとんどの登山者はデジカメを持参しています。

コンパクトタイプが多いですが、写真好きの人は一眼レフを持って行きます。

持参する時の注意点は水濡れやぶつけたり、落としたりしないよう、工夫をして持参するようにしましょう。

 

山質問1スニーカーしか持ってない!

登山質問1スニーカーでも登山は可能です。

しかし、足に合わない靴はいけません。

登山中は平地では考えられないほど足への負荷や衝撃が長時間続きます。

普段から歩きにくいとか、少しでも違和感がある靴は必ず登山中に靴ずれなどのトラブルを起こします。

足にぴったり合う運動靴などがあればそちらを履きましょう。

だたし、登山道の状態によっては、お気に入りの靴が台無しになりますので、そのあたりは覚悟の上で登山に使用してください。

なお、上級者向きの登山コースを歩く場合や低い山でも登山の頻度が多いのであれば、安いもので良いので、足に合うトレッキングシューズの購入を検討して下さい。

 

山質問3足首くらいまでのブーツはダメ?

登山質問1おしゃれブーツはやめましょう。

ブーツといっても、走ったり、運動したりすることを想定していない、おしゃれブーツはやめましょう。

足首くらいのブーツで登山に良さそうなのは、ミリタリー好きの人が履いている、軍用の編み上げ靴くらいだと思います。

軍用の編み上げ靴で足にぴったり合っているものなら運動靴やスニーカーより足をしっかり保護してくれますので登山向きだと思います。

だたし、登山道の状況では岩などに擦れたりして、お気に入りのブーツが台無しになる恐れが多分にありますので、覚悟の上で使用しましょう。

 

山質問1汗拭きのタオルっている?首にまく?

登山質問1必ず持参しましょう。

登山においてタオルは汗拭き、日よけ、鉢巻、怪我の処置など汎用性が高い持ち物なので必ず持参しましょう。

人によって使い方はまちまちで、背中に入れて汗をかいたらぱっと取る人もいれば、雨の日に首に巻いてカッパの内側に雨が侵入しないようにしている人もいます。

日差しの強い時には日よけがわりに頭に巻いたり、なかには帽子と頭の間に挟んで日本兵のようにしている人もいます。

私は、手ぬぐいをポケットの中か腰に着けて、必要な時に汗を拭いたり、鉢巻にしたりしています。

 

山質問1飲みものはペットボトルでいい?水筒は持ってないよ。

登山質問1ペットボトルで十分です。

ただし、めったなことで破損はしませんが、水筒のように丈夫ではありませんので、落として岩の角にぶつけて穴が開いてしまったなどがないよう、気をつけて扱えば何の問題もありません。

季節やコースの長さにもよりますが、1.5L~3Lは必要です。

登山頻度が高くなったときに水筒の購入を検討すればよいと思います。

 

山質問3服って何色系がいいの?

登山質問1黒以外なら何色でもかまいません。

スズメバチが攻撃する黒だけは必ず避けて下さい。

あとは何色でもかまいません。

しいて言えば、目立つ色が実戦的と言えます。

目立つ色なら、遠くからでも人だとわかりますので、遭難したときには発見されやすいですし、クマからも認識しやすいのではないかと思います。

また、狩猟者がいる地域では人が誤射される事件も起こっていますので迷彩など周りと溶け込む色はなるべく避けたほうがベターだと思います。

山では、白っぽい色、黄色、青、オレンジなどがよく目立ちます。

真っ赤は目立つようで、遠目には意外に山の景色に溶け込む色です。

 

山質問1雨具は折りたたみ傘とカッパ(上だけ)しか持ってない。

登山質問1登山に傘は役に立ちません。

傘は無駄な荷物になるので置いていきましょう。

雨が降ればカッパを着用することになりますが、雨の最中はもちろん、山には草木がありますので雨上がりでも草つゆで下半身はずぶ濡れになります。

どうしても100円カッパの上だけしか用意できないのなら、ないよりはましなので持って行きましょう。

また登山する機会があるのなら、安いもので良いのでカッパは必ず上下用意しましょう。

 

山質問3腕時計はしない方がいい?

登山質問1腕時計は必需品です。

登山中に時計がなければ、歩くペース配分や途中の時間経過がわからなくなり、日没までに下山可能かどうかなどの予測もできなくなります。

登山中は頻繁に時間を見ますので、腕時計は必需品です。

しかし、登山では場所によっては岩に手をかけたりする場面もありますので、時計に傷が入ったりします。

傷が付くのが嫌であれば高価な腕時計は使用しないほうが良いでしょう。

携帯電話は本来バッテリーを温存するため電源を切りたいところですが、どうしても時計がない場合は携帯で時間を知るしかないでしょう。

安いものでよいので、腕時計を用意しましょう。

 

山質問1ポケットティッシュいる?

登山質問1必ず持って行って下さい。

鼻をかむこともありますし、目に虫が飛びこんだり、怪我をしたときに傷口を拭いたりとポケットティッシュは必要です。

それから、いくら入山前に用をたしても、登山中に便意を催すことは十分あり得ます。

それなりの量を持って行きましょう。

近年、山のトイレ問題が言われており、日本百名山に指定されている山では特に携帯トイレの使用が促されていて、使用後の紙も持ちかえるのが常識化しているようです。

いずれにせよ、ポケットティッシュは必要になりますので忘れないようにしましょう。

 

山質問3普段運動しないからすぐバテそう・・・。

登山質問1大丈夫です。

登山はスタミナが切れないよう、ゆっくりと歩くものです。

息が上がってしまうようなハイペースでは誰だってバテてしまいます。

また、登山パーティーはリーダーさんが一番体力のない人に合わせてペース配分を行うものです。

経験のあるリーダーさんと一緒に登る限りでは、バテてしまったとしても、きちんとあなたをサポートしてくれますので心配いりません。

ただし、普段から運動をしていないと下山した翌日は歩くのがつらいほどの筋肉痛が待っています。

運動する習慣がない方でも、普段から歩く、階段を使うなど下半身が衰えないよう心がけましょう。

 

山質問1おやつ持って行きたい。

登山質問1なんでも好きなものを持って行きましょう。

登山に適したおやつ(行動食といいます)として、飴やチョコレート、ビスケットなどがありますが、甘いものはすぐにエネルギーになりますので食べたい時にはどんどん食べて下さい。

登山に適さないおやつというのは特にありませんが、チョコレートは溶けやすいので注意が必要です。

山でおやつを食べるのも登山の楽しみのひとつです。

休憩中、おやつをよく食べている人ほど元気でバテないものです。

 

山質問1頂上とか途中でお弁当食べたい。

登山質問1登山中はほとんどの場合、お昼を挟みます。

登山中はほとんどの場合、お昼を挟みますので、途中で昼食をとることになります。

ほとんどの登山者は頂上付近や見晴らしの良い場所、休憩しやすい場所などを見つけて昼食をとっています。

天気にもよりますが、頂上付近は風が強くて汗冷えしてしまうことがありますので、寒さを感じる時には、風の当たらない場所に移動した方が良いでしょう。

昼食ですが、基本的に山ではおにぎりと若干のおかずという組み合わせが適していて、普通のお弁当は不向きです。

風が強かったり、雨が降ってきた時に、お弁当は非常に食べづらいものです。

ですが、山でお弁当を広げるのも登山の楽しみのひとつだったりしますので、天気が良い時にはお弁当でも良いと思います。

お弁当のおかずは暑さでも腐りづらいものにしましょう。

 

山質問3ズボンはジーンズかジャージだけ。ジャージでいい?

登山質問1ジャージにして下さい。

登山に適したズボンはポリエステルなどの化学繊維のもので伸縮性、速乾性、保温性があるものか、ウール製のものと言われています。

また、適さないものとして伸縮性、速乾性、保温性がない木綿製品が上げられますのでジーンズは不向きということになります。

最近は伸びるジーンズがありますので、ダメかと言われれば絶対ダメではありませんが、ジャージの方が速乾性がありますので、やや登山向きと言えます。

なお、ジャージは登山用としては保温性が足りませんが、夏山の低山なら問題ないと思います。

 

山質問3靴下がくるぶしまでの短いのしか持ってない。

登山質問1うーん・・・。履く靴との相性で決まると思います。

というのは、靴下の丈が短いので、くるぶしなど肌が露出した部分に靴が当たっているとその部分が擦れてしまう危険がありそうです。

なるべく、すねまである靴下を履いてほしいのですが、どうしてもないのなら、靴に当たりそうな部分にあらかじめテーピングテープを貼っておけば対処できるのではないかと思います。

登山中に新たな靴ずれを起こすかもしれませんので、テーピングテープは持参して行きましょう。

 

山質問1着替えって持って行くべき?

登山質問1替えのTシャツ1枚は持って行きましょう。

替えのTシャツを1枚持って行くと、汗でびしょ濡れになり寒くなってしまった時などは非常に有効だと思います。

どこで着替えるんだという問題はありますが、夏山での低体温症はすべて衣類の濡れが原因です。

最近では登山や自転車競技用の肌着として、吸水、速乾、保温性に優れたシャツが出回るようになりました。

このようなシャツをお持ちであれば、まず登山中に着替えることはないと思いますが、下山後、家に着くまでの間、シャツが濡れていると不快ですし、汗冷えしてしまうのでやはり替えのTシャツ1枚は持って行きましょう。

 

山質問3山にトイレないけど途中でしたくなったら?

登山質問1トイレ事情について調べておきましょう。

最近は山で用をたすことが、はばかられる時代になりました。

かと言って、生理現象ですので、するなとも言えません。

なるべく、そうならないよう登山前に登山口から一番近いトイレを探しておいて、用をたしてから登山を開始するようにしましょう。

途中でどうしても我慢できなくなった時は、人が来ない場所を見つけてそっとするしかありませんが、登山者が集中する山では環境に配慮して携帯トイレの使用を義務づけているところもあります。

入山前にあらかじめトイレ事情について調べておきましょう。

 

山質問1沢とか湧き水って飲めるの?

登山質問1飲めるところもあります。

山で飲む湧水はおいしくて元気が出るものです。

ですが、基本的に「飲用可」と立て看板がある場所はありません。

飲む場合は自己責任という事でしょうが、昔から飲める水として認知されている場所はありますので、ネットで検索してみて下さい。

なお、北海道一円はキタキツネが媒介するエキノコックスという命にかかわる恐ろしい寄生虫の汚染地域ですので、飲める湧水で有名な場所以外は感染する可能性がありますので、基本的に生水は飲まないで下さい。

 

山質問3日帰りだけど懐中電灯とかいる?

登山質問1登山の基本に忠実であれば日帰り登山でもライトは必要です。

通常は頭に着けるヘッドランプを持って行きます。

なぜ、日帰り登山でもヘッドランプが必要かというと、山では捻挫など、些細なアクシデントひとつで歩けなくなる、あるいは歩くスピードが遅くなるなどして、日没までに下山できない状況が発生する可能性があるからです。

救助を呼んでもすぐに見つけてくれる保証はありません。

夜間の山中は真っ暗でリュックの中の物ひとつ出すのも苦労しますし、山道は足元が悪いのでつまずいたり、非常に危険です。

そんな時にライトがあるのとないのとでは大違いです。

ヘッドランプがないのであれば、小型のペンライトでも良いでしょう。

めったなことで、ライトが必要になることはありませんが、登山装備の基本として覚えておいて下さい。

 

山質問1暑くても長袖がいいの?

登山質問1はい、長袖にして下さい。

山では木の枝が飛び出ていたり、転倒したり、虫に刺されることもあります。

また、肌を露出している方が熱中症になりやすいとも言われています。

薄いものでいいのでアンダーウエアの上には長袖(中間着といいます)を着ましょう。

暑ければ袖をまくったり、あるいはアンダーウエアがTシャツタイプなら一時的に長袖を脱いで体温調整することもできます。

中間着の素材はポリエステルのものが主流です。

 

山質問3日帰りだけど防寒対策って必要?

登山質問1防寒対策は必須ですよ。

標高が100m高くなれば気温は約0.5℃下がりますし、登山口で風がなくても頂上では風が強いことがよくあります。

今まで汗をかいていたのに、頂上付近で急に体が冷えて来たりするものです。

そんな時のために、フリース1枚とウインドブレーカー1枚をリュックに入れておきましょう。

頂上などで、長く休んでいると汗冷えして体力を消耗してしまいますので、寒いなと思ったら、さっとウインドブレーカーやフリースを着るようにします。

防寒対策を甘くみると、極端な場合、夏山でも悪天候の時には低体温症で凍死してしまうことがありますので気をつけましょう。

 

山質問3手袋ってする?

登山質問1はい。して下さい。

手袋をしている登山者は少数派ですが、登山では、木の枝をつかんだり、岩に手をかけたり、転んで手をつくことも考えられます。

軍手で十分ですので、初心者は特に手袋をした方が安全だと思います。

 

山質問1絆創膏とか救急セットいるかな?

登山質問1簡単な救急セットは必要です。

怪我、虫刺されなどのために、簡単な救急セットは必要です。

ただし、山に慣れたパーティーに参加する場合は誰かが代表して救急セットを持っていくと思いますので、確認してみましょう。

誰かが救急セットを持って行く場合でも、体調に不安がある場合は、持病薬など自分に合ったものを用意する方が良いでしょう。



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プロフィール



初登山は雌阿寒岳。

学生時代に山岳部リーダーを経験し、阿寒、知床、大雪を中心に活動。

以来、北海道の山を舞台にオールシーズン単独行にこだわり続け30年。

現在は主に日高山脈をフィールドにしている山オタクのアマチュア登山者。



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