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登山計画書と登山記録(登山メモ)を作ろう

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登山計画書と登山記録(登山メモ)を作ろう

登山をする場合には登山計画書というものを作ります。

登山計画書は従来、紙で書いたものを駐在所や登山口にある入山ポストに置いていくという方法でしたが、現在ではネットを使って自治体や警察に届出ができるようになりました。

登山者の多い県では登山計画書の届出が条例で義務付けられているところもあります。

また、登山計画書とは別にメモ帳を持参しコースタイムや気づいたことなど、行動中の記録を残しておくと便利です。

 

登山計画書ってなんのために作るのか

登山計画書には、いつからいつまで、誰が、どんなルートでどこを登山をするのか、どんな装備をもっているのか、緊急連絡先など登山計画の概略などを書きます。

出発前に登山計画書を警察や自治体、家族や所属山岳会に渡しておくことで、アクシデントが発生した場合、救助機関がスムーズに動くことができます。

 

登山計画書の作り方と提出先

登山計画書には決まった書式はありません。

必要な内容を網羅していれば、どんなものでもかまいませんが、各県警のホームページでは書式がダウンロードできる場合が多いので気になる方は検索してみて下さい。

登山計画書をネットで電子申請する場合には項目を埋めていけばいいだけですが、自分で作る場合は概ね下記の内容を網羅します。

登山計画書の例

1、山名 A岳

2、日程 ○月○日~○月○日

3、予備日  ○月○日まで

4、行程 ○月○日A岳cコース~A岳幕営地テント泊~○月○日B岳aコース下山

5、エスケープルート A岳aコース、B岳cコース

6、団体名○○山岳会

  メンバー

  リーダー 登山太郎 40歳 ○市1丁目1番地 090-0000-1234

       山岳次郎 35歳 ○市2丁目2番地 090-0000-5678

       山女子花子30歳 ○市3丁目3番地 090-0000-6789

7、装備
  テント○人用○張
  ツエルト○張
  携帯コンロ○日分
  食料○日分
  GPSの有無
  雪崩ビーコンの有無
  ヒトココIDの有無

8、連絡手段

  携帯電話番号、アマチュア無線(周波数、コールサイン)など

9、緊急連絡先 ○○山岳会090-0000-1111 自宅03-0000-1111

 

どこの県警でも登山計画書はだいたい同じような内容になっています。

提出方法ですが、従来どおり登山ポストに入れたり、駐在所に提出したりでもかまいませんが、個人情報が書いてある登山計画書を入山ポストに置きっぱなしにすることに抵抗を感じる方は、ネットでの申請が便利です。

大抵の県警のサイトには登山計画書の受付のページがあります。

また、日本山岳ガイド協会のサイトには「コンパス」という登山計画書の提出システムがあります。

「コンパス」は一部の県警ともリンクしています。

また、登山計画書は家族にも必ず1部置いていきましょう。

 

登山記録(登山メモ)とは

登山メモとは、登山中にコースタイムや天気、登山道の状況など次回の登山に役立てるための記録をとることです。

小型のメモ帳が便利ですが、私は登山計画書とメモ帳を一体化させたしおり型の登山計画書を作って持参しています。

簡単にいうと、「遠足のしおり」の中身を登山計画に書き換えたようなもので、胸ポケットやウエストポーチに入るサイズです。

日程や食料計画、装備表、その他必要な内容を細かく記載し、メモスペースもありますので、登山中にメモをとることも出来ます。

下山後には記憶が新しいうちに反省点なども書いて保管しておけば、後から記録として整理することもできます。

最近では、スマホのGPSアプリを使う人が多くなりました。

スマホを持って行けば、コースのログ(軌跡)と通過時刻が克明に記録されますし、スマホで写真を撮れば時間や位置もわかります。

登山記録や写真はヤマレコにアップして保存、管理することもできます。

スマホがあれば、登山メモはいらないという人もいると思います。

一方で、スマホに入力したり、あとでデータを呼び出したりするのと、紙に手書きして、記録を紙で見るのとでは、手書きメモの方がわかりやすいという人は多いのではないでしょうか。

事務仕事がすべてパソコンになった現代でも、データを紙にプリントアウトした方が見やすいというのと同じことです。

筆者はハンディGPSでログを取っていますが、コースタイムや気づいたことなどは、登山計画書に手書きでメモしています。

あとから登山記録を確認するのは、手書きメモの方がわかりやすいですし、その時の印象がよみがえりやすいからです。

スマホは便利ですが、手書きには手書きにしかない良さはあります。

人それぞれの好みの問題と言えばそれまですが、登山にメモ帳を持参してみてはいかがでしょうか。

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プロフィール



初登山は雌阿寒岳。

学生時代に山岳部リーダーを経験し、阿寒、知床、大雪を中心に活動。

以来、北海道の山を舞台にオールシーズン単独行にこだわり続け30年。

現在は主に日高山脈をフィールドにしている山オタクのアマチュア登山者。



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