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元山岳部部長の登山講座

登山靴の選び方のまとめ(後編)

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登山靴の選び方のまとめ(後編)

今回は実際にお店で登山靴を購入するときの注意点などについて説明します。

登山靴の選び方のまとめ(前編)」はこちらから。

 

店頭で試着するときの要領

・靴下を持参

お店に行く時は必ず、登山の時に着用する靴下を持参して下さい。

登山用の靴下はそれなりの厚みがありますし、人によっては2枚履く場合もあります。

実際に登山する時と同じ靴下を履いて登山靴を試着しなければ試着の意味がありません。

登山用の靴下も同時に購入するなら、先に靴下を買ってからその場で買った靴下を履いても良いでしょう。お店によっては、登山靴の試着用に色々な厚みの靴下が用意されている場合もあります。

・試し履き

目的の靴を見つけたら、まずは靴の大きさを合わせます。

写真1を見て下さい。登山靴のひもをゆるゆるにして、靴のベロを引き出して足が入りやすい状態にして、利き足側の靴を履きます。(利き足はあらかじめ確認しましょう。足は左右でわずかに大きさが違い、大きい方の足(利き足)がどちらか覚えておきます)

そして、つま先を立てて、足の指の先端が靴の内側の壁に接した状態で、かかとにちょうど指が1本入る余裕がある靴が適性な大きさの靴です。

なお、足は午前中より、午後の方が浮腫んで大きくなっていますので、なるべく午後に試着するようにします。

写真1 靴の大きさを確認する(かかとに指が1本入る)

大きさが良かったら、両足とも登山靴を履き、ひもをしっかり締めます。

ひもの締め具合で履いた感覚が変わってしまうので、緩すぎてもだめですし、血流が悪くなるほどきつく締めすぎてもだめです。

ひもを締めたら、足と靴の当たり具合を確認します。

ますは、店内を歩いてみましょう。次に屈伸やつま先立ち、ジャンプもしてみます。最近の登山靴売り場には、試し履き用の小さな斜面が用意されている場合があります。

店内に斜面があれば登ったり、下ったりしてみます。

平地を歩いて違和感がなくても、斜面を歩くとつま先やかかとが当たる場合がけっこうあります。

いろいろ試してみて、試着中に「ちょっと、この辺が窮屈だな」とか色々と違和感を感じる靴があると思いますが、そういう靴は購入しないことです。

試着していると、最終的に候補が2つくらいになってきます。しかし、ここから決められない地獄に入ります。

店員さんに遠慮せず、何度も何度も納得のいくまで履きくらべて下さい。

試着は根気よく行い、焦って購入してはいけません。納得がいかなかったらその日は購入を見合わせるくらいのずぶとい気持ちで臨みましょう。

・靴を購入したら

気に入った靴が決まり、購入が決まったらメンテナンス用品も一緒に購入しましょう。

布製、革製、布と革両方ある靴、ゴアッテックス仕様など材質によって変わりますが、防水スプレー、防水ワックス、保革クリームなども登山靴売り場なら専用のものが売っています。最低限のメンテナンスは行い、靴の寿命を長くしましょう。

登山靴のメンテナンスグッズや手入れ方法は「登山靴の手入れ(軽登山靴、トレッキングシューズ)」「登山靴の手入れ(革製登山靴)」に詳しく書きました。

新品の登山靴でいきなり登山をしてはいけません。靴が足に馴染んでなければ、思わぬ場所に靴ずれを起こします。

必ず、慣らしをしてから本番の登山に臨みます。

慣らしをすることによって、靴は柔らかくなりますし、靴ずれしそうな場所もわかります。

まずは、登山靴を履いて、ジョギングしてみるのが良い方法です。長い上り坂など傾斜があるところなら、なお良いでしょう。

次に1時間程度で登れるやさしい低山があれば、靴の慣らしと靴ずれの確認には最適なので、そのような山を登ってみて靴の状態を確認しましょう。

慣らしが終わったら、本番の登山に臨みます。

本番の時は、慣らしの時に靴ずれしそうな場所が判明しているなら、テーピングや靴ずれパッチなどを利用し靴ずれ対策をしてから入山するようにします。

靴ずれ対策の詳しいことについては「登山の靴ずれ対策」を読んでみて下さい。

 

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プロフィール



初登山は雌阿寒岳。

学生時代に山岳部リーダーを経験し、阿寒、知床、大雪を中心に活動。

以来、北海道の山を舞台にオールシーズン単独行にこだわり続け30年。

現在は主に日高山脈をフィールドにしている山オタクのアマチュア登山者。



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