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登山用テントのまとめ~テントの張り方1(弱風時)

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登山装備 テント

登山用テントのまとめ~テントの張り方1(弱風時)

今回は実際の登山において、どのようにテントを張るのか、実戦的なテントの設営方法について説明します。

 

テントの張り方

ここでは、2本のポールが骨組みになっている一般的なドーム型テントの設営・撤収方法について説明します。

メーカーによっては部品や構造など細かい違いがあるので、違っている部分は読みかえたり、応用したりして下さい。

まず、幕営にふさわしい平坦地を探します。

沢が増水した時に水が来そうな低い場所や、雨天時に水が溜まるような窪地や小川が出来そうな場所は避けます。

傾斜地は寝づらいし、コッヘルなどが安定しないなど幕営には適しません。

しかし、どうしても平坦地がなければ、若干の傾斜は我慢することもあります。

地面は基本的にペグが十分に刺さるような場所が良いのですが、場所によっては岩があってペグが刺さらない場所もあります。

ペグが刺さらない場所は張り綱を木の枝などに縛ったり、重たい岩にくくりつけたりしてペグの代わりにします。

場所が決まったら、テントを敷く場所の石ころなどを丹念によけて整地します。

寝ている時に小さい石ころが背中に当たったりすると意外に気になります。

昔は雨水を流すための側溝をテントの周囲に掘りましたが、現在ではテントの防水性能の向上などの理由からこの習慣はなくなりました。

設営場所の水はけが良ければテントが雨水に浸かることはありません。

 

風が弱い時

風が弱い時は、テントやフライシートが飛ばされる危険がないので設営の手順はそれほど気にすることはありません。

設営方法

1、設営場所にテントを広げます。この時、テントの入口は風下になるようにします。風向が変わる予想がある時は風向が変わった後でも、風が真正面から入口に吹き付けないような角度を選んで設営します。

2、テント本体に2本のポールを通します。

3、ポールの片側の先端をテントの4隅にあるハト目に入れ、ポールを弓状にしならせながらもう片方のポールの先端を対角線上にあるハト目に入れます。(テントによってはハト目が片側にしかないものもあります)

4、もう1本のポールも同じ要領でハト目にセットします。この時点でテントの形はできあがりです。

5、床にしわがよらないよう、テントの4隅を広げます。
6、テントの4隅にペグを打ちます。(4隅以外にもペグをとめる所があればペグを打つ)

7、テント本体にフライシートをかけます。

8、テント本体についている4本の張り綱はフライシートの4隅にある穴を通して外側に出します。

9、フライシートの4隅をテント本体に連結します。(バックルで止めるタイプなどテントによって連結方法は違います)

10、4本の張り綱を長め伸ばしてからペグを打ちます。

11、フライシートの4辺にペグを打ちます。

12、張り綱を締めてたるみをとります。

 

※2で先にポールを2本ともテント本体に通してしまうのがポイントです。ポールを1本入れてハト目にセットし、もう1本入れてハト目にセットするやり方ではポールがすんなりハト目に入ってくれません。
※フライシートがない場合(ゴアテックスなどのシングルウォールテントの場合)7~11の作業はありません。

撤収方法
1、ペグをすべて抜きます。

2、フライシートをはずして畳み、エアー抜きのためにテントの入口を少しだけ開けます。

3、ポールをテントからから抜き、ポールを畳んで収納袋にしまう。(ポールは強く引くとポールの連結がはずれて抜きづらいので、静かに引くか、押しながら抜きます。)

4、テントを畳みます。畳んだあとに収納袋にきっちり収まるように考えて畳む。

5、畳んだフライシートとテント本体を収納袋に収める。


6、ペグの泥を落とし、収納袋に入れる。

次回は、風が強い時のテントの設営方法について説明します。

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プロフィール



初登山は雌阿寒岳。

学生時代に山岳部リーダーを経験し、阿寒、知床、大雪を中心に活動。

以来、北海道の山を舞台にオールシーズン単独行にこだわり続け30年。

現在は主に日高山脈をフィールドにしている山オタクのアマチュア登山者。



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