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元山岳部部長の登山講座

ザック選びの基本1~キスリングからアタックザックへ

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登山とザックの1回目。今回はザックの歴史と変遷の話です。

ザックは登山に欠かせないものです。

巷ではリュックとか色々な言い方をしますが、

登山用語なのか、昔から背負子(しょいこ)以外の背負う袋状のものを総称して「ザック」と呼んでいます。

 

ザックの変遷。大きさと用途

ザックには種類、大きさなど様々なものがあり、目的に応じて選ぶこととなります。

大別すると、幕営(テント泊)を伴う登山には大型の「ザック」、

日帰り登山に使用する小型のものは「サブザック」と呼んでいます。

大型のザックというと、

昭和初期にヨーロッパから日本に入って来て、昭和60年ころまで山で見かけた「キスリング」と呼ばれる帆布(キャンバス。木綿の分厚い生地)製で両サイドにでかいサイドポケットが付いた横長の大きなザックを思い出します。

私が本格的に登山を始めた昭和60年ころは既にキスリング派は少なくなっていて、当時、「アタックザック」と呼んでいた縦長で化繊でできた大型ザックが主流となっていました。

このアタックザックとは現在の登山者が使用しているものと同じもので、当時キスリングに対しアタックザックと呼んで区別していました。

キスリングがなくなった現在では、縦長ザックをアタックザックと呼ぶことはほとんどなくなりました。

 

それはともかく、ザックと言えば登山技術のひとつである「パッキング」と呼ばれる技術があります。

パッキングとは読んでのとおりザックに食糧や装備品を入れることです。

えっ、こんな簡単なことが登山技術?と思うかもしれません。

 

登山経験値がわかるパッキング

びっくり

実はパッキングは非常に奥が深い。

 

現在の進化したザックではどう装備をパッキングしようとそんなに登山に影響が出にくくなったけれども、当時はパッキングだけを見てその人の登山経験値が一目でわかってしまうくらい重要な技術でした。

(キスリングにパッキングするほどの難しさはなくなりましたが、現在でもパッキングは重要な登山技術です。)

 

伝統ある大学の山岳部やワンゲル部で未だにキスリングを使っているところがあるのだろうか?

不格好でパッキングが超難しくて重くて、でもなんだか風情があって。

山からキスリングが姿を消したのはちょっと寂しい気がします。

 

次回はザックは、ザックの選び方パッキングのコツについての話を書こうと思います。

看板(下)

平成28年5月

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ザックの選び方 パッキング

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プロフィール



初登山は雌阿寒岳。

学生時代に山岳部リーダーを経験し、阿寒、知床、大雪を中心に活動。

以来、北海道の山を舞台にオールシーズン単独行にこだわり続け30年。

現在は主に日高山脈をフィールドにしている山オタクのアマチュア登山者。



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