山登り初心者とステップアップしたい経験者の方へ登山講座

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元山岳部部長の登山講座

TAG対策

考察~熊よけスプレーの実戦的な使用法とは?

熊よけスプレーは、安全装置を外して発射レバーを押すだけで、誰にでも簡単に使用することができますが、実戦に即した使用方法や構え方、安全管理などについては、現在のところ、詳しいマニュアルが確立され、広く認知されているというような状況にありません。 今回は、熊よけスプレー(熊撃退スプレー、ベアスプレー)の安全かつ効果的な取り扱いについて考察してみます。 近年、熊の出没や熊による人身事故は、変動はあるものの、増加傾向を示しており、筆者が活動している北海道においても…

ニペソツの慰霊碑~ニペソツ山雪崩遭難事故とは

東大雪山系ニペソツ山(2013m)、天狗岳からの下りで、最低鞍部(1725コル)の少し手前にある小スペースに慰霊碑があるのをご存じの方は多いと思いますが、この遭難事故の詳細を知っている人は少ないと思います。慰霊碑に記載のある、昭和60年(1985年)9月16日、筆者はこの遭難事故の慰霊登山に参加しましたが、そのような関係で、この事故の詳細が書かれた事故報告書・追悼集「ニペソツにーニペソツに逝った友を偲んで…

山で強風に遭いたくない!高層天気図の簡単な活用法

天気予報や天気図を入念にチェックし、天気が良い日を狙って入山しても、尾根上では何故か強風が吹き荒れていることがよくあります。 泊を伴う縦走などでは、いくら天気が良くても、連日強風にやられると消耗させられてしまいます。 今回は山の上の気象を予測する方法のひとつとして、高層天気図の簡単な見方や実戦的な活用法について紹介します。…

夏山登山究極の熱中症対策~暑熱順化トレーニングとは

登山は熱い日差しを受け、限られた水分を取りながら長時間の歩行を強いられますので、熱中症に非常にかかりやすい競技のひとつと言えます。 登山の熱中症対策は、これまでにも紹介したように、水分、塩分、糖分、ミネラル分の補給の仕方を工夫することで、ある程度は凌ぐことができます。しかし、熱中症のかかりやすさには年齢や体力などによる個人差がありますので、どんなに万全の対策をしても熱中症にかかってしまう人もおります。…

緊急!ヒグマが登山者を襲撃~カムイエクウチカウシ山

今年7月にカムイエクウチカウシ山八の沢カール付近で、ヒグマによる事故が連続して発生し、登山者2名が頭を咬まれるなどの怪我を負いました。通常ヒグマは人を恐れていますので、ヒグマが登山者に近づくことはありませんが、今回発生した事故…

実験!期限切れ熊よけスプレーは使えるのか?

ほとんどの熊よけスプレーの有効期限は3~5年程度です。有効期限が切れた熊よけスプレーについては、中身の成分に問題がなくても、ガス圧が下がってしまうことで噴射距離が短くなり、実質使用不可能になると言われています。何年経過…

虫よけスプレー

高濃度虫よけスプレー、ディート、イカリジンは登山に有効か?

虫よけスプレーは、登山においては従来から効果が今ひとつということで、あまり人気がありませんでした。昨今登場した高濃度の虫よけスプレーは蚊やブヨなどに対する忌避効果が高く、持続性も長くなりましたので、新たな虫対策として…

冬登山の滑落停止

冬山の滑落停止法とは?~素早く止めるのがミソ

雪山で滑落し、スピードがつくと何をやっても止まりません。滑落したらどのような方法でも良いので、少しでも早く止めなくてはなりません。今回は雪山での滑落停止法について考えてみます。滑落停止には様々な方法があり、技術書に書か…

登山とヒグマ対策2~ヒグマを避ける方法

前回はヒグマの習性について説明しました。今回はヒグマに出会わないようにするためにはどうするかについて説明します。ヒグマを避ける基本 まずは、ヒグマの痕跡に気づくことが大切です。ヒグマの糞、木の幹へのマーキングの跡(爪跡など)…

手作りハッカ油スプレーの作り方!

登山中の虫よけグッズで、重宝されているハッカ油スプレー。市販品を買ってもいいのですが、使用頻度が高い人には安上がりな手作りがおすすめです。ドラッグストアーで、ハッカ油の原液、無水エタノール、精製水、100均でスプレー…

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プロフィール

フリーランサー。元船員(航海士)
学生時代に山岳部チーフリーダーを経験し、阿寒、知床、大雪を中心に活動。
以来、北海道の山をオールシーズン、単独行にこだわり続け35年。
現在は主に日高山脈をフィールドにしている山オタクのライター。

※他サイトにおいて元山岳部部長を名乗る個人・団体が存在しますが、それらは当サイトとは一切関係ありませんのでご了承ください。



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