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元山岳部部長の登山講座

初心者のための登山用語集211語(ま~わ行)

初心者のための登山用語集211語(ま~わ行)

ま行、む、

や行

ら行、れ、

わ行

あ~さ行 た~は行

 

ま行

・巻き

沢登りにおいて、正面に滝やゴルジュなどがあって、通過困難な場合に岸の斜面を登って上流に出るルートを取ること。

 ・巻き道

巻き、高巻きをするルートのこと。

 ・マップケース

地形図を携帯する時に使用する透明のソフトケース。

 ・マントル

ガスランタンの芯に使用する使い捨ての発光体。

 ・ミッドレイヤー

登山用の服装の中間着。ミドルレイヤー。行動着の場合が多い。

 ・メタ

固形アルコール。燃料系携帯コンロの予熱に使用する。

 ・目出し帽

毛糸やフリースなどで出来た、目だけ開いている防寒帽。

 ・モルゲンロート

朝日で雪山が真っ赤に染まる絶景のこと。夕日の場合はアーベンロート。

 

 や行

・ヤッケ

防風・防寒のために着る、ナイロン製などのウインドブレーカー。

 ・藪こぎ

潅木や笹やぶなどの歩きづらい場所を歩くこと。

 ・山スキー

雪山登山やバックカントリーで使用するスキーのこと。

登高時に、かかとがフリーになる金具(ビンディング)が付いている。

 ・雪目(ゆきめ)

雪盲のこと。

 ・予熱

ガソリンや灯油などの液体燃料系コンロを着火する場合、あらかじめバーナー部分をアルコールなどを使用して加熱すること。

 ・予備食

登山日数分の食料以外の予備の食料のこと。

通常、登山日程が長引いた場合に備え、何食分か持って行く。

 

ら行

・らく

落石のこと。

落石に遭遇した場合、他の登山者に危険を知らせる目的で大声で「らーくっ!」叫ぶのが一般的である。

 ・ラジウス

スウエーデン、ラジウス社製の液体燃料系の携帯コンロ。

液体燃料系携帯コンロは数種類(マナスル、プリムス、オプティマスなど)あるが、それらの代名詞として使われることがある。(液体燃料系携帯コンロのホエーブスはラジウスとは言わない。)

 ・ラッセル

雪山において、パーティーの先頭の者が深雪をかきわけながらルートを作ること。

 ・ランタン

キャンプ用のランプのこと。

ローソク、灯油、ガス、LEDなど様々な種類がある。

 ・ランニング登山

走りながら登山をする、登山スタイル。

現在のトレールランのこと。

 ・リーダー

登山パーティーの最高責任者。リーダーは登山中のパーティーの安全を確保する義務があり、登山計画、メンバー構成、気象判断、登山の続行・中止など、すべてリーダーの判断によって行われる。メンバーはリーダーの決定に従う義務がある。

 ・リングワンデリング

雪山で吹雪やホワイトアウトなどで、視界が効かない時に自分の位置が分からなくなり、輪を描くように同じ場所をぐるぐると彷徨うこと。

 ・ルート

登山路のこと。登山道の有無にかかわらず、登山路全般をルートという。

 ・ルートハンティング

正しいルートを探しながら登高すること。ルートファインディング。

 ・ルートファインディング

ルートハンティングのこと。

 ・ルンゼ

岩石質の急峻な沢地形(溝)。

 ・廊下

ゴルジュ、函のことを指す場合もあるが、特にこれらが連続して続く場所を廊下と呼ぶ。

 ・ロッククライミング

岩を登攀すること。岩登り。氷壁を登攀する場合はアイスクライミング。

 ・ロングスパッツ

膝下まである長いスパッツ(ゲイター)。

 

わ行

・わかん

輪かんじきの略称。

 ・草鞋(わらじ)

藁で編んだ草履。容易に脱げないよう、足に固定するための長い藁縄が付いている。

沢登りで使用される。

 ・ワンダーフォーゲル

山岳部が登山のみを目的としているのに対し、ワンダーフォーゲル部は登山を含むアウトドア全般を目的としている。

 ・ワンゲル

ワンダーフォーゲルの略。

 






プロフィール

フリーランサー。元船員(航海士)
学生時代に山岳部チーフリーダーを経験し、阿寒、知床、大雪を中心に活動。
以来、北海道の山をオールシーズン、単独行にこだわり続け35年。
現在は主に日高山脈をフィールドにしている山オタクのライター。

※他サイトにおいて元山岳部部長を名乗る個人・団体が存在しますが、それらは当サイトとは一切関係ありませんのでご了承ください。



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