山登り初心者とステップアップしたい経験者の方へ登山講座

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元山岳部部長の登山講座

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本物に近づいた!PPテープ新型自作わらじのレビューと作り方

以前の記事で検証したとおり、荷造り用PPロープで編んだ自作わらじは、本物のわらじより耐久性があり、性能はほぼ同等です。 しかし、本物のわらじと比べると、フリクションがやや低く、薄い、質感が異なるといったことがありました。 そこで、藁を使わず、より本物に近いわらじが作れないものかと思案した結果、荷造り用PPテープを使用してわらじを作成してみることにしました。…

実験!高濃度虫よけスプレーはマダニに効くのか?

デング熱の国内感染などがきっかけとなり、平成28年(2016年)から従来の虫よけスプレーより2倍以上濃度が高い、ディート30%、イカリジン15%含有の虫よけスプレー(いわゆる高濃度虫よけスプレー)が各社から発売されるようになりました。 高濃度虫よけスプレーは、マダニにも忌避効果があるとされています。 今回は実際にマダニが多い山でスプレーの効果を検証してみました。…

20年目で引退のプラブーツ スカルパベガ新旧比較!

かつて流行した冬山用の登山靴、プラスチックブーツは、下火になった現在でも一部の登山者に根強い人気があり、スカルパのベガは、現在でも新品が販売されています。 今回は、購入から20年目で寿命を迎えたスカルパベガと、新品で購入したスカルパベガを比較してみます。プラブーツは、プラスチック製の靴と暖かいインナーシューズの二重構造になっていて、防水性、保温性にとても優れています。 材質がプラスチックということで、使用後は汚れを落とし、乾燥さえさせておけば、メンテナンスはほぼ必要ありません。…

山で強風に遭いたくない!高層天気図の簡単な活用法

天気予報や天気図を入念にチェックし、天気が良い日を狙って入山しても、尾根上では何故か強風が吹き荒れていることがよくあります。 泊を伴う縦走などでは、いくら天気が良くても、連日強風にやられると消耗させられてしまいます。 今回は山の上の気象を予測する方法のひとつとして、高層天気図の簡単な見方や実戦的な活用法について紹介します。…

スノーシューのビンディングが壊れた!

先日登山中に、スノーシューのビンディング(バインディング)のウレタン部分が経年劣化でバラバラに崩壊してしまいました。 今回はビンディングの破損状況と応急処置、交換や修理について考えてみます。このスノーシューは14年前(平成18年、2006年)に購入した、「MSRライトニング」です。 2年前にベルト(ストラップ)が経年劣化で切れてしまったため、ベルトを交換して使用していました。交換したベルトは純正品ではなく、ホームセンターで買った荷締め用ベルトを代用しました。ところが…

夏山登山究極の熱中症対策~暑熱順化トレーニングとは

登山は熱い日差しを受け、限られた水分を取りながら長時間の歩行を強いられますので、熱中症に非常にかかりやすい競技のひとつと言えます。 登山の熱中症対策は、これまでにも紹介したように、水分、塩分、糖分、ミネラル分の補給の仕方を工夫することで、ある程度は凌ぐことができます。しかし、熱中症のかかりやすさには年齢や体力などによる個人差がありますので、どんなに万全の対策をしても熱中症にかかってしまう人もおります。…

荷造りロープの自作わらじは沢登に使えるのか?

わらじは現在においても沢登りでは最強の履物と言われます。 近年、わらじ愛好者はほぼ絶滅しましたが、場面を選ばないフリクションの高さは昔から定評があり、フエルト底やラバー底を凌ぐ性能があります。 わらじは消耗品で、沢登りに使用すると、1日で1~2足はダメになります。なので、安価なわらじがあると良いのですが、現在、わらじは手に入りにくくなり、手に入ったとしても1足1500円前後とコスパが悪く、このことが登山者のわらじ離れを助長させています。…

懐かしい昭和の登山装備。屋根型ランタン

倉庫に眠る昭和の登山装備たちを紹介します。 今回紹介するのはロウソクを使用する「屋根型ランタン」です。 登山中のテント生活において、夜間の照明は現在ではLED製のヘッドランプやランタンなどが使用されていますが、LEDが登場する以前は電池の寿命が短かかったことから電気製の照明ではなく、ロウソク式や灯油、ガソリン、ガスなど燃料系…

緊急!ヒグマが登山者を襲撃~カムイエクウチカウシ山

今年7月にカムイエクウチカウシ山八の沢カール付近で、ヒグマによる事故が連続して発生し、登山者2名が頭を咬まれるなどの怪我を負いました。通常ヒグマは人を恐れていますので、ヒグマが登山者に近づくことはありませんが、今回発生した事故…

懐かしい昭和の登山装備。登山用ゴーグル

冬山登山で強風や吹雪の時にゴーグルを着用しますが、30年以上前に冬山で使用されていたゴーグルは、現在主流になっているスキー用ゴーグルのような形とは違い、競泳用のゴーグルのようにレンズが左右に分かれているタイプが多く見ら…

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プロフィール

フリーランサー。元船員(航海士)
学生時代に山岳部チーフリーダーを経験し、阿寒、知床、大雪を中心に活動。
以来、北海道の山をオールシーズン、単独行にこだわり続け35年。
現在は主に日高山脈をフィールドにしている山オタクのライター。
※他サイトにおいて元山岳部部長を名乗る個人・団体が存在しますが、それらは当サイトとは一切関係ありませんのでご了承ください。



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