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元山岳部部長の登山講座

本物に近づいた!PPテープ新型自作わらじのレビューと作り方

以前の記事で検証したとおり、荷造り用PPロープで編んだ自作わらじは、本物のわらじより耐久性があり、性能はほぼ同等です。

しかし、本物のわらじと比べると、フリクションがやや低く、薄い、質感が異なるといったことがありました。

そこで、藁を使わず、より本物に近いわらじが作れないものかと思案した結果、荷造り用PPテープを使用してわらじを作成してみることにしました。(PPロープ自作わらじについて検証した前回記事はこちらです→「荷造りロープの自作わらじは沢登に使えるのか?」)

今回は、PPテープ新型わらじを実際に使用してみた感想や、作り方について紹介していきます。




PPテープ新型わらじとは

PPロープわらじと言えば、6mm~8mmの荷造り用PPロープを使用して作りますが、今回試作したPPテープわらじは、PPロープ(外径6mm)とPPテープ(幅90mm)の両方を使用して作成します。

PPテープ新型わらじ。

わらじは縦糸と横糸で構成されていますが、PPロープわらじは、縦糸、横糸共にPPロープを使用するのに対し、PPテープわらじは、縦糸はPPロープ、横糸はPPテープを3本束ねて使用します。

PPテープわらじの縦糸(左)と横糸(右)

縦糸にPPロープ、横糸に3本束ねたPPテープを選んだ理由ですが、本物のわらじは縦糸に藁縄、横糸は2~3本束ねた藁を使用して作られています。

ですので、PPテープを横糸の藁に見立てて、80cm~1m程度の長さに切ったものを数十本用意し、3本ほど束ねて縦糸に編み込んでいけば、本物のわらじが持つ性能や質感に近づくのではないかと考えました。

完成したPPテープわらじはPPロープわらじよりも、ソールが厚くて弾力性があり、本物に近い仕上がりになりました。

あとは、実際に沢で履いてみて、フリクションや耐久性などを検証していきます。

本物わらじ。厚さは15mm程度

PPテープわらじ。厚さは15mm程度

こちらは6mmPPロープのわらじ。厚さは10mm程度



新型わらじは本物に非常に近いフィーリング。PPテープわらじとPPロープわらじを履き比べ。

実験は、コースの前半に沢があるコイカクシュサツナイ岳で行い、PPテープわらじ、PPロープわらじの両方を履いてみて性能を比較します。

コイカクシュサツナイ岳で性能比較実験。

まずは、PPテープわらじを装着してみました。

PPテープわらじ。

PPテープわらじ。水をよく吸う。

PPテープわらじは、本物のわらじのようによく水を吸います。

足裏の感触は本物のわらじのような弾力があり、岩、ぬめり、水中、巻き道など、すべてにおいて本物と同程度のフリクションを発揮しました。

途中でPPロープわらじに替えて歩いて見ましたが、PPロープわらじの性能は、昨年検証したとおり、本物のわらじに比べ足裏の感触がやや薄いことと、本物より若干フリクションが劣る以外は、耐久性もあり、やはり実用性が高いわらじと言えます。

PPロープわらじ。

PPロープわらじ。

今回の履き比べの結果ですが、フリクションについては、両者とも沢ではあらゆる状況において高いフリクションを発揮してくれましたが、どちらかと言えばPPテープわらじの方がややフリクションが高いという感想です。

これについては、ソール裏面の表面積に関係がありそうです。

PPテープわらじは、履いているうちにソール裏のPPテープが細かい繊維状に変化するのに対して、PPロープわらじのソール裏は表面が毛羽立つのだけなので、PPテープわらじの方がより表面積が大きくなり、フリクションが上がるのだと思います。

1回使用後のPPテープわらじのソール裏。PPテープが細かい繊維状に。

1回使用後のPPロープわらじのソール裏。表面は毛羽立っている。

耐久性については、PPロープわらじの方が優れています。

PPテープわらじですが、本物のわらじのように、わらじの外側の縁の横糸が摩耗しやすく、一度の使用で横糸の一部が切れてしまいますが、PPロープわらじは一度履いたくらいで横糸が切れてしまうことはありません。

歩き方にもよりますが、PPテープわらじの場合、沢登りには2回程度の使用までが目安だと思います。

1回使用後のPPテープわらじ(表面)

1回使用後のPPロープわらじ(表面)

1回使用後のPPテープわらじ。外側の縁の横糸が切れている

1回使用後のPPロープわらじ。ロープの切断はない。

ソールの弾力性については好みが分かれるところですが、PPテープわらじはPPロープわらじよりソールに弾力性があるため、足裏への衝撃が少なく、長時間歩いていても足の裏が痛くなりづらいということが言えます。

以上の検証結果のとおり、PPテープ新型わらじは総じて本物のわらじに近い性能とフィーリングを発揮することがわかりました。

PPテープわらじとPPロープわらじ、実用面でどちらが優れているかと言えば、フリクションではPPテープわらじがやや有利、耐久性ではPPロープわらじが有利ということになり、あとは使う人の好みになりそうです。

耐久性が低くても、より高いフリクションと足裏の保護を優先すればPPテープわらじになると思いますし、足裏が強い人や、薄いソールが好みであれば耐久性が高いPPロープわらじになると思います。



PPテープ新型わらじの作り方を解説

わらじの編み方は何種類かありますが、今回は、藁で作る本物のわらじの編み方をベースにして、比較的作成しやすいよう若干のアレンジを加えた編み方を紹介します。

用意するものは次のとおりです。

縦糸:6mmのPPロープ 約3m×1本(片足分)

横糸:90mm~100mm幅のPPテープ 約80cm×42本くらい(片足分)

PPロープ

PPテープ

約3mのPPロープ(左)と80cm程度に切ったPPテープの束(右)

今回使用したPPロープは200m580円、PPテープは1000m968円、いずれもホームセンターで買ったものです。

PPロープは片足で3m程度あれば大概の人は間に合いますが、足の大きい人や、作りの大きい地下足袋に合わせる場合は、3mより少し長くした方が良いと思います。

PPテープですが、市販品には90mmや100mmといった規格がありますが、どちらでもかまいません。

また、PPテープの1本の長さですが、80cmというのは一様の目安で、1m程度でもかまいません。

極端に長すぎると編むのが大変になりますし、80cmより短くすると、あとで説明する乳(ち)の部分を作る時に長さが足りなくなる可能性があります。

PPテープの本数について、片足で42本というのも一様の目安で、42本だと出来上がりのわらじのサイズは30cm程度になりますが、横糸の目をきつく詰めながら編むと、サイズはこれより小さくなり、緩く編むとサイズは大きくなります。ですので、最終的な本数は編み方によって増減します。

筆者の地下足袋のサイズは27cmですが30cmのわらじで丁度良い感じです。

地下足袋にわらじを履く場合、わらじのサイズは地下足袋のサイズより2~3cm大き目が丁度良いということになります。

わらじの出来上がりのサイズをこれより大きくしたければ、横糸の本数を多くし、小さくしたければ横糸の本数を少なくします。(例えば、わらじの出来上がりを27cmにしたければ、横糸の本数は片足39本程度になります。)

TRUSCO(トラスコ) PPロープ 6mm×200m 白 PP-6200


TRUSCO(トラスコ) PPテープ 100mm×1000m 白 PP-100

材料がそろったら早速編んでいきます。

まず、縦糸(PPロープ)が左右同じ長さになるようにして、次のように両足の親指に掛けます。

この部分はわらじの骨組みになります。

左右に輪ができますが、輪の大きさは最後に調整できますので、仕事がしやすい適宜の大きさでかまいません。

縦糸を両足に掛ける。

次に、上の写真で右手に持っている真ん中の2本の縦糸を邪魔にならないよう、左右どちらかへ一旦避難させてから、次のように横糸(PPテープ)3本を縦糸の下からクロスします。

この時、クロスした横糸の端末は5cm程度になるようにします。

横糸を縦糸の下から約5cmクロスさせる

次に、手前の横糸を次のように折り返し、端末の右側の輪の中へ持って行きます。

手前の横糸を折り返し、端末の右側の輪の中へ。

輪の中に持って行った横糸は、次のように端末の下を交わして左に持って行きます。

端末の下を交わし・・

端末の左へ。

左に持って行った横糸は、次のように、縦糸の上を交わしながら手前に持ってきます。

縦糸の上を交わして手前に。

手前に持ってきた横糸は、次のように折り返し、端末の左側に出るようにして輪の中に持って行きます。

折り返して端末の左側へ。

ここまでの工程は、横糸の端末を固定する作業です。

要するに、横糸を縦糸にぐるぐる巻きつけて、横糸の端末が外れないようにするということです。

巻きつける際は、隙間が出来ないようきつく巻くようにします。

なお、この工程が面倒であれば、横糸を縦糸に玉結びして固定しても問題ないと思います。

本来の横糸は藁ですから、藁を玉結びなどすれば藁が折れてしまうので、ぐるぐる巻きにして固定するということです。

横糸がPPテープやPPロープであれば、ぐるぐる巻きでも、玉結びでもどちらでも良いと思います。

要は外れなければ良いということです。

ここから、横糸を縦糸に編んでいく工程に入ります。

まず、先ほど避難させておいた真ん中の2本の縦糸を、次のように輪の中央に戻します。

この時、2本の縦糸は、中央にある横糸の端末を挟み込むようにします。

2本の縦糸は中央の端末を挟み込むようにする。

ここから横糸を編み始めます。

編み始めは、横糸を真ん中の2本の縦糸の上を交わして右へ持って行き、次に右の縦糸の下を交わします。

真ん中の2本の縦糸の上を交わし・・

右の縦糸の下を交わす。

右の縦糸の下を交わしたら折り返し、真ん中の2本の縦糸の下を交わし、左の縦糸の上を交わします。

折り返し、真ん中の2本の縦糸の下を交わし、左の縦糸の上を交わす。

左の縦糸の上を交わしたら折り返し、真ん中の2本の縦糸の上を交わし、右の縦糸の下を交わします。

折り返し、真ん中の2本の縦糸の上を交わし、右の縦糸の下を交わす。

以後、同じことの繰り返しです。左右を往復させながら横糸を編んでいきます。

※このあたりの工程で、つま先部分の形が決まります。つま先が細くなり過ぎないよう形を整えながら編んでいきます。

同じ要領で左右往復しながら編んでいく。

3~4往復編んだら、真ん中の2本の縦糸を左右に開きます。

今までは、縦糸を3本(左の縦糸、真ん中の2本の縦糸、右の縦糸)とみなして編んでいましたが、以後は縦糸4本に対して横糸を編んでいきます。

3本編みから4本編みに移行するタイミングですが、下の画像のように、右の縦糸の下を交わした直後に真ん中の2本の縦糸を開いて、4本編みに移行します。

こうすることで、以後、左右の縦糸は必ず下を交わすことになります。(理由は横糸をつぎ足す時、横糸の端末がソールの裏側に出るようにするためです。詳細は次で説明します。)

右の縦糸の下を交わした直後、中央の縦糸を開いて縦糸を4本に。

折り返し、中央右の縦糸の下を、中央左の縦糸の上を、左の縦糸の下をそれぞれ交わして編んでいきます。

以後は、折り返す、下、上、下、折り返す、下、上、下と波のように編んで、左右の往復を繰り返します。

なお、1~2往復するごとに、編んだ横糸を指で手前に引いて、編み目が密になるようにします。(腰のある強いわらじを作るためにこの動作は必須です。)

折り返し、下、上、下と縦糸を交わしながら編んでいく。

左の縦糸は必ず下を交わすことになる。

右の縦糸も必ず下を交わすことになる。

1~2往復毎に指を手前に引き、編み目を密にする。

編んでいるうちに、横糸が下の画像のように短くなって来ます。

終わりまであと10cmくらいになったら、新しい横糸を継ぎ足します。

横糸が短くなった。

新しい横糸(PPテープ3本)を下の画像のように、中央に差し込みます。

差し込む長さは10cm程度です。

新しい横糸を差し込む。

新しい横糸を差し込んだら、今まで編んでいた横糸に沿わせます。

新しい横糸を今まで編んでいた横糸に沿わせる。

今まで編んでいた横糸に沿わせたら、下の画像のように、沿わせた横糸と一緒に編んでいきます。

新旧の横糸は約20cmオーバーラップしており、十分な摩擦力がありますので、わらじを履いているうちに継ぎ足し部分がすっぽ抜けてしまうようなことはありません。

以後、横糸が短くなったら、同じ要領で継ぎ足します。

上の画像では、横糸が左向きの時に継ぎ足していますが、横糸が右向きの時に継ぎ足す場合でも、新しいPPテープは必ず中央に差し込んで同じ要領で行います。

このように継ぎ足すことで、継ぎ足し面は常にソールの裏側に出ますので、わらじの表側が美しくなります。

今まで編んでいた横糸も一緒に編んでいく。

次は、わらじの紐を通す、乳(ちちではなく「ち」と呼びます)を作る工程です。

わらじが10cmほど完成したら、乳を作ります。

乳を作る場合、十分な長さの横糸がいりますので、乳を作り始める前に横糸を継ぎ足しておいて、長さを確保しておきます。

まず、3本のPPテープをぐるぐると回転させて、下の画像のように撚(よ)りを作ります。

横糸に撚りを作る。

撚りを作ったら、下の画像のように横糸を3cmほど飛び出させて、今までどおり、折り返し、下、上、下と編み、右に来たら右側も同じように、撚りを作ります。

3cmほど飛び出させ今までどおりに編む。右側も同じく横糸に撚りを作る。

右側も同じように、3cmほど飛び出させて、折り返し、下、上、下と編んで左へいきます。

右も3cmほど飛び出させ、折り返して左へ。

次に横糸で乳の根本を締めていきます。

まず、下の画像のように、横糸を左の乳の下を交わして手前に持ってきます。

左の乳の下を交わす。

次に、下の画像のように左の縦糸とその隣りの縦糸の間に横糸を入れます。

左の縦糸と隣りの縦糸の間に入れる。

次に、左の縦糸の下を交わし、外側に持って行きます。

左の縦糸の下を交わし・・

外側へ。

左の縦糸の外側に持って来たら、今までどおり、折り返して、下、上、下と編んで右側にいきます。

今までどおり折り返して編んでいく。

次に右側の乳の根本も同じ要領で締めていきます。

まず、右の乳の下を交わして、手前に持ってきます。

右の乳の下を交わす。

次に、右の縦糸とその隣りの縦糸の間に入れます。

右の縦糸と隣りの縦糸の間に入れる。

次に、右の縦糸の下を交わし外側に持っていきます。

右の縦糸の下を交わし外側へ。

縦糸の外側に持って来たら、今までどおり、折り返して、下、上、下と編んでいきます。

これで、乳は出来上がりです。

なお、乳の根本を締める時は、緩まないようきつめに締めます。

乳が出来たら今までどおり折り返して編んでいく。

10cmほど編みすすめたら、同じ要領でもう一つ乳を作ります。

10cmくらい編んだらもう一つ乳を作る。

もう一つ乳を作ったら、完成させたい長さになるまで、更に編みすすめます。

完成させたい長さまで編んでいく。

完成させたい長さまで編んだら、最後にかかと部分に「かえし」と呼ばれる輪を二つ作ります。

まず、手前の縦糸を片方ずつ引っ張り、かえし部分の輪が左右とも5cmくらいになるようにします。

手前の縦糸を引っ張る。

もう片方の縦糸も引っ張る。

左右とも5cmくらいにそろえる。

次に、下の画像のように片方の輪を他方の輪の中に入れ交差させます。

片方の輪の中に他方の輪を入れ交差させる。

次に、輪を足の指にかけて、左右に引っ張ると、下の画像のように、わらじのかかと部分がきれいな曲線になります。

左右の輪を引っ張るとかかが曲線になる。

次に、かえしの根本を締めていきます。

かえしの根本の締める方法ですが、藁の場合は、左右のかえし同士で締め上げますが、今回は横糸を使った方が簡単なので、余った横糸でかえしの根本を締めていきます。

まず、下の画像のように横糸をかえしの根本に一巻きして締めます。

かえしの根本に一巻きし・・

根元を締める。

同じ要領で、横糸をもう一度かえしの根本に一巻きして締めます。

もう一度一巻きして・・

根本を締める。

参考までに、この締め方は、ロープワークでよく使う、巻き結び(クラブヒッチ、インクノット)です。

かえしの根本の結び目が解けにくいようにするため、余った横糸の端末を処理します。

まず、下の画像のように、ボールペンなどの尖ったものでソールの編み目の隙間に穴を開け、その穴の中に余った横糸を通します。

ソールの編み目に穴を開け・・

余った横糸を通す。

ソールの裏にある、継ぎ足した時の横糸の端末をハサミで切ります。

あまり、短く切り過ぎると、横糸が抜けやすいので、残す長さは1~2cm程度にします。

端末は1~2cm残しても、歩いているうちにすぐにバラけてファイバー状になりますので問題ありません。

ソール裏の不要な端末をハサミで切る。

端末は1~2cm程度で良い。

縦糸を乳とかえしに通し完成させます。

2本の縦糸を下の画像のように2回ほど撚って鼻緒部分を作ってから、左右の乳とかえしに通し完成です。

縦糸を2回くらい撚る。

縦糸を乳とかえしに通す。

わらじの完成。

完成したPPテープ新型わらじは、長さが30cm、幅9cm程度になりました。

27cmの地下足袋に合わせると丁度良い大きさです。

わらじ(30cm)と地下足袋(27cm)

幅は9cm程度。

履いてみる。

上の画像で分かるとおり、このタイプのわらじは、鼻緒がソールの先端にあるため、履くと指がソールの前に飛び出ます。

これについては、何故そうなっているのか理由はわかりませんが、昔の日本人が考えたことなので、きっと理由があるはずです。

鼻緒は普通の草履のような位置の方が履きやすいのかも知れませんが、筆者の場合、今までにこのタイプのわらじを履いていて、特に不具合を感じたことはありませんので、鼻緒は改造せず、オリジナルの形のまま使用しています。



PPロープわらじの作り方も基本的に同じ

PPロープわらじの作り方ですが、上記で紹介したPPテープ新型わらじの作り方と基本的に同じです。

違う部分は、PPロープわらじの場合、横糸はPPロープ約6m(片足分)で、切らずに1本のまま編んでいきます。

長い横糸で編むのは大変なので、横糸はあらかじめ束ねた状態にして編んでいくとサクサク進みます。

乳の部分の作り方も基本的に同じですが、PPテープのように撚りを入れる必要はないので簡単です。

横糸が足りなくなってしまった場合は、PPテープのように新旧の横糸を沿わせるのではなく、玉結びなどで横糸をつなぎます。



本物わらじ、PPロープ、PPテープ、費用対効果は?

本物のわらじ、PPロープわらじ、PPテープ新型わらじの3つを比較した場合、費用対効果はどうなのでしょうか。

まず、本物のわらじですが、20年ほど前は1足500円程度で買えましたが、現在(R2年)では1足1500円程度と3倍も値上がっています。

PPロープわらじの場合、6mmPPロープは安いもので200m600円程度ですので、1足作るのに、縦糸約6m、横糸約12m必要なので、1足の単価は約54円(PPロープ18m)になります。

PPテープ新型わらじの場合、6mmPPロープが200m600円程度、100mm幅PPテープが1000m1000円程度ですので、1足作るのに、縦糸約6m、横糸約67m必要なので、1足の単価は約18円(PPロープ6m)+約67円(PPテープ67m)=約85円になります。

例えば年間10回沢登りに行くとしてランニングコストを計算すると、本物のわらじは、1回の沢登りに2足必要として、年間3万円、PPロープわらじは、1足で沢登りに5回程度使用出来るとして、年間108円、PPテープ新型わらじは、1足で沢登りに2回程度使用出来るとして、年間425円になります。

本物のわらじは高すぎるので論外として、PPロープわらじは安さでは断トツ、PPテープ新型わらじもPPロープわらじより高くなりますが、PPロープわらじとの差は年間317円と驚くほどの金額ではありません。

PPロープわらじ、PPテープ新型わらじを比較した場合、ランニングコストではPPロープが有利、作る手間は横糸を何十本も作ったり、乳に撚りを入れたりする手間がないのでPPロープわらじの方がやや有利です。

PPロープわらじ、PPテープ新型わらじ、どちらを使うかは、好みということになりますが、費用と手間を考えるとPPロープわらじ、本物のわらじにより近い質感を追求したければPPテープ新型わらじということになります。


BE-TACKLE  【スレを軽減させる布仕様】日本製 本格的手作りわらじ






プロフィール

フリーライター。元船員、航海士。
学生時代に山岳部リーダーを経験し、阿寒、知床、大雪を中心に活動。
以来、北海道の山をオールシーズン、単独行にこだわり続け35年。
現在は主に日高山脈をフィールドにしている山オタクのライター。

※他サイトにおいて元山岳部部長を名乗る個人・団体が存在しますが、それらは当サイトとは一切関係ありませんのでご了承ください。



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