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元山岳部部長の登山講座

H28年の台風~沢の変貌!コイカクシュサツナイ岳

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H28年の台風~沢の変貌!コイカクシュサツナイ岳

平成28年は北海道に連続して台風が接近し大きな被害を出しました。

国道が寸断されるほどの状況でしたので、林道や登山道も大打撃を受けたことが想像できます。

今回は中部日高山脈コイカクシュサツナイ岳(1721m)を偵察しました。

 

H29年、北海道は登れる山が少ない

平成29年は登山計画に手こずりました。

東大雪と日高の主要な山へ登るための林道が軒並み崩壊していて、復旧の見込みがない場所が多くありました。

そんな中で、コイカクシュサツナイ岳やカムイエクウチカウシ山の入渓点は道道沿いにあるので、被害を逃れたようです。

コイカクは1839峰、ペテガリ方面の縦走やカムエク方面への縦走の起点としてもよく利用されます。

コイカクの登山は前半がコイカクシュサツナイ川の沢登り、後半は首が痛くなるほどの急な尾根を直登します。

日帰り登山としては往復10時間以上かかる経験者向きの山です。

 

コイカクシュサツナイ川の様子が一変!

札内川ヒュッテゲートが万年閉鎖されていますので、クルマはここでデポします。

トンネルをひとつくぐり、札内川本流とコイカクシュサツナイ川の出会い付近から入渓します。

入渓点付近には大きな砂防ダムがあり、広い河原があります。

二つ目の大きな砂防ダムを巻いて、広い河原を進むと徐々に沢幅は狭くなり、河畔林のけもの道を見つけながらの遡行となるのですが、広い河原は一向に狭くならず、河畔林も消失しています。歩いても歩いても本流のような広さが続いていました。

このような広い河原がひたすら続く

あまりの変貌ぶりに現在地を疑い、普段はあまり見ないハンディGPSを確認しましたが、道を間違えたわけではありません。

河原の幅は見た目で3倍以上広がっています。

両岸の河畔林は全滅状態。枝沢も大量の土砂が流れた跡があります。

ひたすらの河原歩きでペースは上がりませんが、ただの河原と化しているのでルートハンティングはあまり考える必要はなく、上流目指してどんどん遡行していきます。

途中に2つある函(ゴルジュ)は特に変化はありません。

水量が少なかったので、中を通過します。

下流域は広い河原に変化していましたが、上二股付近に大きな変化はありませんでした。

2年前の写真と比較すると大きめの岩が増えています。相当な激流が襲ったのでしょう。

2年前の上二股

今回

 

尾根取りつき付近の笹やぶは相変わらず判然とせず、若干迷いましたが、尾根道は荒廃していませんでした。

今回はコイカクの偵察でしたが、昨年の台風被害の規模を考えるとほかの沢でも同様の変化があると考えられます。

何十年に一度のレベルの大雨だったに違いありません。

今年は林道の復旧が間に合わなかった場所がほとんどでしたが、来春は各地で林道が開通するのか?

今後とも情報収集していきます。




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プロフィール



初登山は雌阿寒岳。

学生時代に山岳部リーダーを経験し、阿寒、知床、大雪を中心に活動。

以来、北海道の山を舞台にオールシーズン単独行にこだわり続け30年。

現在は主に日高山脈をフィールドにしている山オタクのアマチュア登山者。



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