9Apr
古いスキーゴーグルのスポンジ交換!
冬山登山や山スキーにはゴーグルは必需品です。
ゴーグルを長期間使用していると、スポンジが劣化して、ボロボロと剥がれてきます。
スポンジが劣化してもほかのパーツはまだまだ使える場合がほとんどなので、ゴーグルを買い替えるのはもったいない気がします。
かと言って、純正品の交換用スポンジは、一部の商品を除いて販売されていません。
今回は、スポンジの代用品を使用して、ゴーグルのスポンジ交換をDIYで行ってみました。
材料をそろえる
筆者が使用しているゴーグルは、CARRERA製の一般的なスキー用ゴーグルです。
購入から20年以上経過し、劣化して粉状に砕けたスポンジが顔に付いて鬱陶しいので、スポンジをすべて剥ぎ取り、新しいものに換えてみることにします。
まずは、交換用のスポンジを探してみます。
ゴーグルメーカーの「SWANS」から、バイク用のゴーグルの交換用スポンジが販売されています。
アマゾン スワンズ Ezble-FOAM2 TALON スペアフォーム2枚入
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寸法が合えば、使用できるのかも知れませんが、現物を見てみなければわかりませんので、やはり代用品を探してみます。
ゴーグル枠のスポンジは、パッキン類などが候補に上がると思いますが、今回はホームセンターなどに売っている安価な「隙間テープ」をゴーグル枠のスポンジの代用品として使用してみます。
アマゾン セメダイン すきま用テープN-2 10mm×15mm×2m
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ゴーグル上下の通気口には、もともと薄いスポンジが貼り付けてありましたが、これの代用品となると、掃除機のスポンジ製フィルターなどが候補に上がると思いますが、要は雪の侵入を防ぎ、空気が通れば良いので、メッシュ状の生地(例えば、ストッキング、帽子の虫よけネット、網戸の網など)などがあれば代用できると思います。
そこで今回は「ストッキング」を使用してみました。
今回使用したストッキングは、靴磨き用に持っていたものですが、ストッキングはダイソーなどでも売っています。
男性でストッキングを買うのは抵抗があると思いますので、男性ならストッキング素材のビジネス用靴下でも良いと思います。
ゴーグル枠に「隙間テープ」を貼り付ける
まずは、ゴーグル枠に付いている古いスポンジをサンドペーパーなどを使用して剥ぎ取りますが、完全には綺麗に剥ぎ取れませんので、適当なところで止めます。
隙間テープに付いている両面テープは粘着力が強くないので、接着面は綺麗に清掃されているのが理想ですが、完全に清掃されていなくても、それなりに貼り付きます。
隙間テープに付いている両面テープを剥がし、ゴーグル枠にゆっくり貼り付け、最後にハサミで切れば出来上がりです。
隙間テープは安いですし十分な長さがありますので、失敗しても気楽にやり直しができます。
さっそく装着してみますが、見た目よりも快適です。
今回使用した隙間テープは厚さ10mm×幅15mmのものですが、筆者のゴーグルには、厚さは良かったのですが、幅はフレームの場所によってはやや細かったようです。(フレームの幅は細い場所で15mm、太い場所で20mmありました)
ですので、幅広の隙間テープを買って、枠の形に切って使うのもありだと思います。
装着してみた感想ですが、本物のゴーグルのスポンジに比べると、若干の硬さは感じますが、特に違和感なく使用できます。
ただ、所詮は隙間テープなので、粘着力はそれなりです。
ゴーグルをジャケットのポケットなどに乱雑に入れたりすると、部分的に剥がれてきたりしますので、現場では丁寧に扱うようにします。
この安さと手軽さでとりあえずは延命修理ができたので、まずは合格とします。
ゴーグル上下の通気口に「ストッキング」を貼り付ける
ゴーグルには上下に曇り止め防止用の通気口がありますが、ここに雪が入り込まないよう、今回はスポンジの代用品としてストッキングを貼り付けます。
まずは、接着面の清掃です。
やはりここも完全には綺麗に清掃できませんので、適当なところで止めます。
次に、適当に切ったストッキングを通気口に合わせ、通気口の形のとおりマジックでなぞり、ハサミで切ります。
ストッキングを切ったら、つまようじなどを使用して、通気口の接着面にボンドを丁寧に塗っていきます。
ボンドは「コニシGクリヤー」を使用しました。
アマゾン コニシ ボンド Gクリヤースリム 20ml
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最後にストッキングを貼り付け、余分な箇所が出たらハサミで切って出来上がりです。
あり合わせの物で作ったので、色が今いち(本当はストッキングの色は黒の方が良かった)ですが、安価で手軽にゴーグルの延命修理ができたので良しとします。
使用して1年後、反省点をふまえて再修理
修理したゴーグルを1シーズン使用してみましたが、1年後に隙間テープが剥がれてきましたので、貼り替えを行いました。
また、ゴーグル内の通気ですが、以前よりも曇りやすいと感じたので、上下の通気口にはストッキングではなく、もっと通気性の良いものを使用してみようと思います。
100均で使えそうな素材を探したところ、防虫ネットとメッシュのポーチが良さそうでした。
メッシュポーチの方が生地に腰があり、加工しやすそうでしたので、今回はメッシュポーチを解体して通気口に貼ってみることにします。
曇らないかどうか、テストしてみましたが、メッシュなので通気はかなり良く、以前よりも曇りづらくなりました。
ただ、メッシュゆえに、ボンドの接着面が見えてしまうので、見た目はあまり良くありません。
見た目を気にしないのであれば、ストッキングよりも実用的だと思います。
さらに反省点をふまえて再々修理
前回、通気口の再修理に使用した素材(メッシュポーチ)は、生地に腰があって加工しやすかったのですが、これが仇となりました。
ゴーグルは変形しても壊れにくいように出来ていますが、メッシュが網戸の網のように硬いせいで、ゴーグルが変形した時にメッシュが剥がれてしまいました。
そこで今回は、柔らかいメッシュ素材で作り直すことにし、100均で見つけたメッシュ巾着を使用してみることにします。
前回と同じく、ハサミで切り出して、ボンドで貼り付けていきます。
完成後にゴーグルを手で捻ってみましたが、メッシュは剥がれずゴーグルと一緒に変形します。
これでしばらく使用してみることにしますが、不具合があればまた工夫したいと思います。
以上に紹介した修理方法は、あくまでもお金をかけない簡易的な延命修理ですので、スポンジなどが使用中に剥がれてくることもあります。
言うまでもありませんが、使用環境がハードな場合は、ゴーグルは買い替えた方が良いでしょう。
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