21May
登山靴選びの基本2
自分にぴったり合う靴が見つからなかったらどうするか?
靴選びを妥協してはいけないと前回の記事「登山靴選びの基本1」で書きましたが、
実際はオーダーメイドでもしない限り、何かを妥協して購入するしかないという事があります。
靴選びは難しい
靴選びが難しい理由のひとつに、
欧米メーカーの靴が日本人の足に多いと言われる幅広タイプが少ないという事があります。
勿論、幅広じゃない人もいるし、最近の日本人の足は幅広じゃなくなったという話も聞きます。
かく言う私も、幅広で扁平足という厄介な足の持ち主でいつも靴選びに苦労しています・・・。
登山靴を履いて(もちろん靴下も)靴紐を締めた状態で、かかとから土踏まず、足の甲、指の付け根まわりまでぴったりフィット(緩くもきつくない状態)していて、つま先や小指の間接など、どの指も靴の内側に当たってなくて、靴の中で指を動かせることが理想です。
試着した時に少しでも、ちょっとここ窮屈だなあと感じたら、長時間歩いていると必ずそこが痛み出し、マメや靴ずれを起こしてしまいます。
また、平地でぴったりだった靴でも急斜面ではかかとが当たり、靴ずれを起こすこともあります。
売り場にお試し用の小さな斜面があるのは、そういう理由からなのです。
実際、自分も平地では足にぴったりだった靴を購入しましたが、登りでかかとが当たってしまう靴を購入してしまい、ずいぶん苦労したことがあります。
(当時は売り場にお試し用の斜面がありませんでした。)
靴ずれ回避の方法
妥協して登山靴を購入した場合でも靴ずれを回避する方法はあります。
・テーピングや足に直接貼る靴ずれ防止用品を使用する(これはかなり有効)
・靴下の厚さや枚数を調整する
・中敷きを換える
など。
様々な方法があり、また、ケースによって異なるので一口には言えません(-ω-。)
実際にその靴を履いて登ってみて、どこが当たるか検証を重ねながら、自分にとって一番有効な対処法を工夫していくしかありません。
(靴ずれ対策の詳細はこちらに→靴ずれ対策)
足にフィットしやすい軽登山靴
伝統的な革製登山靴は硬くて重いものばかりです。
革製登山靴は保革油(ほかくゆ:動物性の固形オイル)を塗りこみ、山行回数を重ねるうちに自分の足に段々馴染んできます。
昔は山域や季節にかかわらず重たい革製登山靴を履いている登山者ばかりでしたが、最近の登山靴の主流は布製または布と革で出来たもので防水性、透湿性に優れ、軽くて丈夫な軽登山靴に取って変わりました。
硬い革製登山靴に比べると断然足にフィットしやすくなりました。
では、そういった軽登山靴(トレッキングシューズとも言います)を選べばよいのでは?と思うかも知れません。
でも、軽登山靴が主流となった現在でも素材を問わず、硬くて重い登山靴はなくなることはありません。
山行スタイル(どんな季節にどんなに登りたいか)は人それぞれですから、自分の山行スタイルによって重登山靴が適している場合もあるし、軽登山靴が適している場合もあります。
一概にどんなタイプの登山靴が良いとか悪いとかいうのではなく、自分の目的に合わせた登山靴を選ぶことが大切なのです。
次回は、登山靴の種類(靴のタイプ、使用目的、長所や短所)について説明します。