16Jan
古いスキーブーツは本当に壊れる
購入から年数が経過したスキーブーツはプラスチックが劣化して、使用中に突然崩壊することがありますので注意が必要です。
今回は、購入から20年を経過したスキーブーツが実際に壊れた話のレポートです。
練習中に突然パキッ!
ほとんどのブーツメーカーでは5年以上経過したスキーブーツは破損の可能性があると注意喚起しています。
しかし、ハードユーザー以外で高価なスキーブーツを5年ごとに買い替えている人は少ないのではないかと思います。
使用後に汚れや水分を拭き取り、よく乾燥させて、湿気の少ない場所で保存をしていれば、10年経っても大丈夫なことが多いようです。
筆者のスキーブーツは20年前に購入したダハシュタイン製のもので、年に数回、ゲレンデで使用していましたが、5年ほど前からは使用することもなく、登山装備と一緒に湿度の低い部屋で保管していました。
今回、山岳会の新人さんが山スキーの歩行練習をしたいとのことで、スキーとブーツを貸し出して、市内の公園で一緒に練習をすることにしましたが、事件はその練習中に起こりました。
スキーブーツが古かったので、練習前に点検しましたが、プラスチックの表面がやや色あせていた以外に、ヒビなど外観でわかる損傷はありませんでした。
道具の取り扱いや、スキーにシールを付けての歩行の仕方について2時間ほど練習を行い、スキーをはずして帰ろうとした時です。
新人さんがスキーを手に持ち、スキーブーツで雪の上を歩いていると、「パキッ」という音と同時に、片方のブーツの先端が崩壊し、インナーが剥きだしになったしまったのです。
幸い、駐車場まで数十mの場所だったので、そのままゆっくり歩いてもらい事なきを得ました。
噂には聞いていましたが、古いブーツの崩壊は前ぶれもなく本当に突然起こります。
当たり前ですが、古いブーツをいきなり雪山やスキー場で使用すると大事故のもとですので、十分に注意しなければなりません。
壊れたブーツ
経年劣化したスキーブーツや冬山登山用プラスチックブーツが登山中に突然崩壊し、ガムテープでぐるぐる巻きにして、なんとか下山した話しをよく聞きますが、実際の崩壊は本当に前兆なしで起こりました。
しかも、徐々に壊れるのではなく、「パキッ」と音がしたら一撃で上の写真のようにバラバラに崩壊したのです。
実際に体験するとなんとも恐ろしいものです。
実際の買い替え時期とは~もったいないけど潔く買い替え
スキー場での滑走中や、雪山の山中でブーツが崩壊すれば、大ごとです。
まだ使えそうでも、古いブーツは廃棄して買い替えをしなければなりません。
一般的にプラスチック系のブーツで5年を経過したものは、破損の可能性があるといいます。
プラスチックは使用していなくても、加水分解で徐々に材質が劣化していきます。
使用頻度にもよりますが、メンテナンスや保存状態が良ければ10年は使用できるブーツが多いと思います。
しかし、それ以上経過したブーツはいつ壊れてもおかしくありません。
スキーブーツの寿命は、どんなに保存状態が良くても、最大で10年程度と考えて、買い替えをするのが安全なのではないかと思います。
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