23Mar
スノーシューのベルトが切れたら
ゴム製でできたスノーシューのベルトは経年劣化すると切れてしまいますので、定期的な交換が必要です。
今回は、登山中にスノーシューのベルトが切れてしまったお話です。
スノーシューのベルト(ストラップ)の交換時期は?
スノーシューのビンディングには色々な種類がありますが、ゴム製のベルトで固定するタイプのビンディング(バインディング)は5年以上経過すると、切断の可能性があります。
筆者はMSR製スノーシュー、ライトニングを使用していますが、購入から12年目で切断しました。
おととし、(購入から10年目)使用した時は、ちょっとゴムが固くなったかな?くらいで、問題なく使用できたのですが、今回は明らかにゴムが硬く、ベルトを引っ張ってもほとんど伸びない状態でした。
無理に引っ張ると、細かな亀裂が入り、更に引っ張るとブチっと切れてしまいました。
今回はスノーシューを使用する前に切れたので、ロープを代用して応急処置しましたが、急斜面を登高中に切れられたら大事故につながります。
スノーシューの使用頻度にもよると思いますが、5年以内は安全、5年~10年ではベルトの硬化の具合をよく点検し、少し硬いかな?と感じたら交換するのが良いでしょう。
購入から10年以上経っていたり、引っ張ってみてまったく伸びなかったり、細かな亀裂があったりしたら、問答無用で交換です。
低山やハイクに使用する場合は、5年~10年でもよいかも知れませんが、急斜面や滑落の危険があるようなコースで使用することがある場合は、5年経ったらまだ使えたとしても交換するのが安全です。
山岳用スノーシューは、軽アイゼンが必要なほどの硬い斜面でも良好なフリクションを発揮しますので、スノーシューを履いたまま、やや危険な斜面を登高することがあります。
このような使い方をする場合は、5年以内であっても、ベルトの点検を欠かさないようにしなければなりません。
登山中にベルトが切れたら?
登山をする時は通常、雑用の細引きを何本か携行します。
筆者は日帰りの低山でも8mm×5mのロープを2本は持って行きますが、装備品を縛ったり、応急修理など多目的に使えます。
今回はスノーシューのベルトが切れてしまいましたので、細引きをスノーシューのベルトの環に通して登山靴を固定しました。
ロープはやや長いですが、余った分は足首に巻きつけるなどして、うまく端末処理をします。
細引きがあれば、万一、ベルトが切れてしまった場合でもこのような応急処置ができます。
なお、これは、あくまでも緊急時の対処であって、本来は出発前によく点検し、古いパーツはあらかじめ交換してから登山にでかけるようにしなければなりません。
MSRスノーシューのベルトは、アマゾンや楽天などの通販サイトから純正品を購入することができます。(通販サイトが売り切れの場合は、MSRを輸入している(株)モチヅキのHP(2本で2640円程度)で購入できます。)
このほかに、コストを抑えたければ、他社製の汎用交換ベルトや、ホームセンターなどに売っている作業用荷締めベルトを代用にすることなども可能です。
荷締めベルトへの改造について詳しくは「スノーシューのベルト交換~代用品を試す!」を読んでみて下さい。
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